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津軽塗

津軽塗は青森県の津軽地方で生産される伝統的工芸品産業指定の漆器です。
「研ぎ出し変わり塗り」が特徴で、何度も塗り重ねては研ぐという技法により、
独特の模様が浮かび上がり、底から発する奥行と力強さが感じられるんですね。
多分、30年位前までは、青森県内のどの家庭にも、津軽塗のひとつやふたつは、
かならずあったのではないかと思います。箸・茶筒・茶托・菓子器・お盆…。
立派な(?)和室のあるお宅には、津軽塗の座卓ある!、とそんな記憶があります。

しかし、今は…伝統的工芸品の津軽塗は、現在のインテリアやライフスタイルの中に
取り入れられているのかというと、残念ながらそうとは言えない現状があるようです。
それはカタチなのか、色なのか…
5.6年前、青森のIC団体が「伝統工芸品のデザイン・商品化に関する研究」のための
「色彩調査」に参加しました。現在の生活空間に用いられている形状や配色を
一般の家庭におじゃましてインタビュー後、画像に撮り、壁や床の色、
アクセントにしている置物の色・素材を細かに調査するというものでした。
その調査結果は、新しい津軽塗の商品化の役に立ったのだろうか、、
と思ってはいました。その後、技術センターのデザイン部の方々や、
新ブランドプロジェクトの方、もちろん津軽塗の職人さん、特に若手職人さんたちの
試行錯誤の結果なのでしょう。!!!今年、やっと商品化された津軽塗が届きました。

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SHADE CUP(シェードカップ)
・ランプシェードをモチーフとした赤とブルーのカップはとっても手に馴染みます
冷たいビールも、熱いコーヒーもやさしく包んでくれます
DICE(ダイス)
・ナプキンリングにも、箸置きにもなる、サイコロみたいなテーブルウエアーです
いろんな色漆の表情を楽しみたい

商品の箱の中に「漆器を使うにあたってのお願い」が入っていました。
何だか泣けてきます、秋だからかなあ。。。

~漆器はやさしく大切に扱えば、
より美しい輝きがでてくる工芸品です~  https://Kaba-japan.jp

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